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AIによって起こり得る不動産投資の変化
2018年12月22日テレビやCM等でも「AI」という言葉を聞くことが増えた昨今ですが、不動産業界にも少なからず影響がありそうな予感がしてきました。
今回は、AIの進歩によって起こり得る不動産投資への影響について考えてみたいと思います。
- AIで実現できる事とは?
- 賃貸市場の変化
- 顧客に選ばれる収益物件の変化
- AIが評価する物件とは?
- まとめ
AIで実現できる事とは?
不動産とAIは、一見して関係のないような気がしますよね。
しかし、実際には、様々な分野で関係しています。
AIによって工場のコスト削減が進み、作業が高速化すれば、建築コストや工期に関係してきますよね?
また、AIが建物の設計や図面チェックを行えるようになれば、設計費用も抑えられます。
輸送工程についても、倉庫内や集積の効率化によってコスト削減ができる可能性があります。
その他、ロボット化によって様々な分野の人件費が削減され、建築コストが軽減されるかもしれません。
初期投資にはお金がかかるでしょうが、企業は迷わずAI化を進めるでしょう。
そうなれば、企業の設備投資が増加し、景気にも良い効果が出てきます。
景気に影響すれば、これが銀行の貸し出し金利にも影響し、結果的に不動産投資の融資にも関係していきます。
このように、点と点が線になっていくと、最終的には大きな変化になるのです。
賃貸市場の変化
不動産投資と賃貸市場には、密接な関係がありますよね。
賃貸市場の動きが変われば、不動産投資への考え方も変えなくてはいけないでしょう。
AIの進歩によって、賃貸市場にどのような変化がもたらされるか考えてみた事があるでしょうか。
すぐに思いつく事としては、借り手となる顧客が、ネット上で得られる情報が増える事です。
AIによる検索システムの向上や、WEBシステムの進化によって、顧客が得られる情報は増え続けています。
例えば、VR動画による内覧疑似体験等は、現実的に可能になってきました。
実際に足を運ばなくても、賃貸物件を内覧することが出来る時代が近づいているのです。
顧客は、無駄な動きが減った分、休日を有効に使うことができますよね。
顧客に選ばれる収益物件の変化
AIによって不動産業界の構造変化が進めば、顧客が物件を探す際の行動が変わります。
グーグルホームや、アレクサのような機器に向かって、物件の希望条件を伝えるだけで、内覧画像がピックアップされるといった事が起きるかもしれません。
このような時代になれば、収益物件が選ばれる基準も変わってきますよね。
今までは、外観・内装リフォーム・家賃等に魅力を出せば良かったわけですが、それだけでは足りなくなるのです。
つまり、「検索上位にピックアップされなければならない」という課題が出てくる可能性があります。
AIが自動的に物件を集める際、AIが「有料候補」と判断する基準を研究することになるでしょう。
AIが評価する物件とは?
AIが評価基準にする事柄は、おおよそ推察することができます。
それは、WEBの利用者が「有益な情報」と判断できる要素の高いものです。
これを不動産投資物件に当てはめると、何が必要になるでしょうか。
おそらく、今までには入力の必要の無かったような情報も評価を上げる要素になるはずです。
例えば、AIは、「建築会社に関する情報」・「管理会社の情報」・「過去の入居者数」・「告知事項の履歴」といった情報記載がある物件を優先するかもしれません。
更に、居住者の平均年齢といった細かい情報も差別化のポイントになっていくかもしれませんね。
つまり、顧客が賃貸物件を検討する際に「知りたい」と思う情報が一つでも多い方が、物件の評価が高くなる可能性があるわけです。
まとめ
まだ少し先の話にはなりそうですが、AIによって今回ご紹介したような変化が起きる日も近いかもしれません。
そうなれば、不動産投資だけではなく、不動産業界全体も大きく様変わりしそうな気がしますよね。
不動産会社も、賃貸オーナーも、AIによる変化には目が離せない時代なのかもしれません。