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そのスペースもったいない!
空室・空き家・空きスペースを活用できる
サービス8選2019年10月12日人口減少や高齢化、アパート乱立など、今の世は空室リスクの高まりが昔の比ではなくなっています。
駐車場付きの賃貸物件だと空室と同時に駐車場も空きますし、人が住まないことで建物の老朽化も早まるなんて悪循環になりかねません。そこで最初に検討されるのが空室対策ですが、同時に空きスペースや空き家を活用できるサービスも検討してみましょう!
満室経営ができるに越したことはありませんが、空室が増えた時のために他の収益源を作っておくことは保険になります。中には半畳ほどのスペースでできるサービスもありますので、この機会にどんなアイディアやビジネスがあるか是非ご覧ください。
民泊
もはや民泊を知らない方も少ないと思いますが、民泊とは自宅の一部を宿泊場所として提供するサービスを指します。「民家に泊まる」ため、民泊と呼ばれたのがきっかけとのこと。
民泊新法における営業日数の上限は180日です。ただ仮に空室になりがちな部屋を3ヶ月(約90日)だけ民泊営業したとすると、1泊5000円でフル稼働できれば利益は45万円。家賃7万円の部屋なら家賃6ヶ月分の利益を確保できます。
ただし民泊を行うには、民泊で使用する住宅の要件があるのを忘れてはいけません。
・「台所」「浴室」「便所」「洗面」の4つが備え付けられていること
・人の生活の本拠として使用されている家屋
・入居募集が行われている家屋
・住宅の所有者や賃借人、転借人の居住の用に供されている家屋水回りの設備が設置されている自分の主な住まいかセカンドハウス、その他賃貸用物件なら民泊を行える住宅となります。逆に言えば「民泊を目的として購入した新築の投資マンション」は、一度も居住用として使用されていないため民泊に使用できないということになるのです。
民泊は他にも細かな要件があります。全てはお伝えしきれないため、以下の国土交通省などが運営する「民泊制度ポータルサイト」を読み込んでおいた方が良いでしょう。参考:民泊制度ポータルサイト
サブスクリプション住宅
民泊に続いて活用を検討したいのが「サブスクリプション住宅」です。
まだ登場したばかりのサブスクリプション住宅は、賃貸契約せずに月額や年額払いで賃貸住宅に住めるサービス。サブスクリプションという新たな考え方の台頭により、昨今注目されるようになりました。特に最近は、1か月単位で借りられる「OYO LIFE」というサービスに注目が集まっています。
画像引用:OYO LIFE
最長5年の一括借り上げが可能なため、空室対策に大きく貢献してくれるでしょう。OYO LIFEは徐々にサービス提供エリアを拡大しており、「いつでもどこにでも住める」という新しい賃貸経営とライフスタイルの確立に寄与するかもしれません。
物置きシェア
活用できるのは賃貸住宅の空室だけではありません。
もし使用していない倉庫や住宅内の部屋などがあれば、物置きシェアとして活用してみてはいかがでしょうか。1畳あたり5,000円前後からスペースを貸し出せますので、利益にならないデッドスペースを効率よく活用できます。物置きシェアとして有名なのが「monooQ(モノオク)」です。
個人宅のちょっとした空いたスペースをシェアするサービスで、2019年7月には利用者登録が10,000人を突破しています。画像引用:monooQ
預かった荷物に対しては保険が掛けられていますので、物置きを必要とする人は安心して利用できます。
また1か月単位での契約が可能なため、利用者にもスペースの提供者の負担になりません。賃貸するには厳しいスペースを余らせているようでしたら、物置きシェアで少しでも収益化してみてはいかがでしょうか。スペースシェアリング
さて民泊や物置きとしても使いづらいスペースとして困るのが、使わなくなった駐車場や狭小地。放っておけば雑草が伸びっぱなしになったり、ゴミが放置されたりして衛生的にも見た目にも良くありません。
そこで活用してみていただきたいのが「スペースシェアリング」です。
スペースシェアリングにも「屋内型」と「屋外型」と種類があります。スペースシェアリングのイメージは、実際にスペースシェアリングサービスを提供する「軒先ビジネス」の例をご覧いただくと早いでしょう。画像引用:軒先ビジネス
画像引用:軒先ビジネス
お店の前の空きスペースや使わなくなった自宅駐車場、その他閉店したガソリンスタンドなど、実に様々な空きスペースが登録されています。
スペースシェアリングは、駐車場シェアに特化したサービスやシェアサイクリング置き場として活用できるサービスもあります。全く使っておらず固定資産税分で赤字を放置するよりも、こういったスペースシェアリングなどのサービスで収益化してみるのも良いのではないでしょうか。貸し農園
自然との触れ合いが魅力的ではあるものの少々難しいとされるのが「貸し農園」です。
耕作放棄される農地は増えていると言われていますが、農地には「農地法」という複雑な法律がある上、農地として登記している土地でむやみに農業以外の事業を行えないルールになっています。ただ昨今では貸し農園サービスのプロフェッショナルとも言えるサービスも多くなりました。特に「株式会社アグリメディア」が行っている貸し農園事業は、遊休農地活用を相談できるとして有名です。
画像引用:株式会社アグリメディア 農地・遊休地活用
例えば実家の農地を相続したものの、管理が出来なくて困っているなんてケースもあるでしょう。株式会社アグリメディアでは、事業を行ったことがない人でも個別相談できる窓口を設置しています。
土地の管理もお任せできて、貸し農園の開園までに必要な行政機関とのやり取りも支援してもらえます。全く利用する見込みのない農地があるなら、十分に検討する価値のあるサービスです。
小スペースビジネス
車も置けない、自転車置き場にもできない。そんな小スペースでも収益化は可能です。
例えば「自動販売機」や「貸し看板」の設置。特に自動販売機は一般の戸建てでも設置している家もあり、気軽に収益化が可能です。例えば関東エリアで有名な「株式会社八洋」。なんと空きスペースと月々の電気代さえ問題なければ、自動販売機の設置から管理まで全て無償で行ってくれます。土地の広さも0.6㎡ほどあれば設置可能です。
画像引用:株式会社八洋
自動販売機の収益は月に1~3万円が相場ですので、両手を挙げて喜べるような額ではありませんが、ちょっとしたスペースも活用したい方にはオススメです。
また貸し看板については、ビルの屋上や国道などのロードサイドをメインに事業を行っている会社がほとんど。一部ちょっとした土地にでも看板を設置してくれる会社もありますが、人通りや道路からの看板の見やすさなどの制限があるため必ず設置できるとは限りません。とはいえ、ご自身の所有する土地でどんな事業ができそうか考えてみると、意外なアイディアが見つかるかもしれませんね!
太陽光発電
さて意外と話題にならないのが「太陽光発電」。戸建てやアパートの屋根に設置している方も多く見かけますが、宅地向きではない空き地や以前までハウス農家として使用されていた土地なども太陽光発電用地として活用できます。
収益性は土地の広さや設置するパネルの数により幅があるため、どのくらい儲かるなどはお伝えしづらいところ。
また今後、FIT制度の適用された契約が2019年11月より順次終了していくため先が見えづらいタイミングでもあります。
現在は電力買い取りサービスを始めると表明している民間企業が多数ありますが、まだまだ発展途上の状況です。しかし再生可能エネルギーは、普及や発展が見込まれている産業の一つ。今から土地活用の選択肢として頭の片隅に置いておいても良いかもしれませんね。
携帯電話の基地局
最後にご紹介するのが、少しマニアックな空きスペースの活用方法「携帯電話の基地局」です。
立地や設置する建物にかなり制限があるため、必ずしも収益化できるとは限りません。ただ基地局として需要があるエリアや建物の屋上に基地局のアンテナを設置できる広さがあれば、所有する空きスペースや屋上を利用したいと申し出る会社が現れるかもしれません。例えば株式会社JTOWERが運営する「屋上活用プログラム」では、屋上を基地局として活用したいと自分から情報発信して、基地局として使いたいという事業者とのマッチングサービスを提供しています。
画像引用:株式会社JTOWER 屋上活用プログラム
収益性は不明な部分が多くありますが、既に基地局を設置した人の話などから賃料収入は10万円前後が相場と言われています。
先述の通り、あくまで基地局として需要のあるエリアであることや、そもそも基地局を設置できる建物であるかが最低要件となります。木造アパートの屋根や建物に囲まれた空き地では行えない事業ですが、人が出入りできる屋上のある建物をお持ちなら比較的に高い収益性を望めるでしょう。
まとめ
極小地から広い土地に至るまで、空きスペースでできるビジネスアイディアを8つご紹介させていただきました。
昨今は「○○シェア」が大いに盛んですので、使っていない土地やスペース、空き家などはどんどん活用の方法を考えていった方が良いでしょう。今後は人口減少により、空室だけでなく活用されない土地もどんどん増えていきますから、早い段階で空きスペースの活用を図っておくに越したことはありません。
近隣の不動産所有者よりも先にはじめるということは、需要の先取りにも繋がるでしょう。